2014-09-16

【イベント】「プライベート・ビエラ」お試しアフター座談会 その2 レコーダー部隊が考えるテレビの在り方。

前回の続きです。

機能について説明するといいましたが、実際できることは限られてます。
基本的には本体から送信されてくる、テレビ番組や録画の視聴と、簡単なネット接続。

何かのモニタ替わりにはなりません。
ネットも遅いです(座談会の参加者ほぼ満場一致での意見)。
液晶パネルも安いが一番のTN液晶なので視野角は狭いし画質も正直いまいちです。
あと、目覚ましとか時計にもなります。



「なんだよ、しょっぺぇなぁ、この製品。」

と、製品に触れたことの無い人でそう思われた方は正解です。
ですがそこに大きな勘違いがある、ということを感じた座談会でもありました。

このプライベートビエラという製品、もともとはPanasonic社のレコーダーのブランドであるDIGA+(ディーガプラス)という名前だったことからもわかるように、レコーダーが主な機能だったりします。なのにテレビのブランドであるVIERA(ビエラ)を名乗ってるんですね。

初代から一貫して据え置き型のレコーダー兼本体がある。
当然、開発もレコーダー部隊が担当してるわけです。

※画像はイメージです(嘘)。

そこで、天下のPanasonicでは本来ありえない決断が入るのです。

「画面は小さくてもよかろう。」

と。

テレビ部隊がテレビを企画すると、とにかく大きくしたがるそうです。

「もっと、MOTTO!」

と。
正直、50歳以上ぐらいの方ならそう言うでしょう。
小さなテレビが家庭にあり、大きなテレビは憧れ。
そんな時代のほうが長かったんです。

ところが時代は移ろい、液晶の時代にあり、画面が大きくても安くなりました。
置けるのなら50インチだろうが60インチだろうが買えちゃいます。
それ以上なら液晶プロジェクターがあります。これも安くなりました。

もう、大きなことはステータスでも憧れでもない時代です。

そんな時代に求められるのは、使い勝手なんですよね。

初代で19インチと10インチを作ったら10インチが売れたそうです。
そこで2代目は15インチと10インチにした。
それでもでも、販売比率では10インチのほうがずっと多い。

「この製品、もっと大きな画面が良い、という人は?」

というえらい人の質問に、ほとんどの参加者はNoを突き付けました。
同じく、

「10インチで十分、という人は?」

という質問には、ほぼ全員が手をあげました。

ちなみに先鋭的なアーリーアダプターではない我が家の嫁さんの意見でもあります。

「大きいと見るのに疲れるのよ」

と。
そして

「電気代ばっかりかかる」

とも。
各家庭の財務省はコストにシビアなのです。

映画やドラマなど画質を求めるならまだしも、情報番組やニュースなどでは画質より即時性、視聴性が求められるわけです。そこにタイムシフト機能がつけば、こんなに便利な機械はない。そしてより安く。

なんだかこれ、VHSを企画したビクターを題材とした「陽はまた昇る」という映画で見たようなキャッチコピーばかりです。ちなみにその普及に大きな役割を果たしたのはPanasonicだということも一応付け加えておきます。

閑話休題。

そんな各家庭の財務省のオーダーには

「見れればいい」

という意見があるわけです。

しかも忙しい現代人は、今見ていても、その場にいつまでいられるかわからない。ならば持ち運ぶか、録画するしかないわけです。その需要をこの製品は大きくカバーしてくれます。

朝のキッチンで、食器洗い中に重宝。手が濡れてても防水だし。

まとめると、このプライベートビエラはレコーダーのように

「テレビ番組をタイムシフトする」

だけではなく、持ち運ぶことで空間すらシフトしているわけです。つまりタイムが取れてしまって、シフトだけが残ったと。

「テレビ番組をシフトする」

ってこれキャッチコピーに!って思ったけど万人受けしないから、製品コンセプト的に駄目だな。

あと、次回に要望なんかも書いておきます。
我が家では私の小遣いに余裕ができれば買うと思うんですが、要望点もあるので購買順位があまりあがってこないんですよね。欲しいんだけど。



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